ニセコのバックカントリーを安全に楽しむためのコツを、スキーヤーの視点でお伝えします。

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"NBE project" の想い

こんにちは。NBE project を運営しているNGSAの坂本俊治です。坂本俊治

・ニセコのパウダーを滑りたい。
・バックカントリーこそがスキーだ!
・ノートラック斜面に、挑戦したい!

そう考えている人が増えています。
そして、実際に、ニセコの山頂を目指すスキーヤーも増えています。

しかし、ニセコのバックカントリーの危険についてすごく考えているのかというと、
そうでもないような気がします。

昔であれば、

道具が貧弱だったし、人が少なかったことも手伝って、
バックカントリーで、ちいさな失敗を繰り返しながら、経験を積むことができました。

しかし、現在では・・・?

猛スピードで滑り降りる人も多い、今のニセコのバックカントリーでは、
1人1人が、自分で考えて行動しなければならない。

そんな時代になっているように感じます。

時代が変わったからこそ伝えなければならないこと

今のニセコのバックカントリーはとても特殊で、「人」というのが、重要なファクターです。

というのも、 
これだけ多くの「人」が、手軽にバックカントリーに出て行くスキー場はないからです。

ものすごく晴れたパウダーディの朝、山頂に向かう行列を見るたびに、
いつも複雑な気分になります。

一般社会と同じように、人が増えると、それだけ問題も増えます。

今のニセコでは、「普通のバックカントリーエリアでは、それほど考えなくてもよい危険」
を考えなければならなくなっているほどです。

例えば、

「人」についていって、迷ってしまったり、

「人」が起こした雪崩に、他の人が巻き込まれたり、

というものです。

そういった状況の中で、私たちはどう行動することがベストな選択になるのでしょうか?

どうして NBE project をはじめたか?

NGSAは、ニセコウィンターガイド協会加盟の団体となっており、バックカントリーを滑ることはありますが、バックカントリーガイドの仕事をメインとしているわけではありません。

私たちが主に行っているのは、「パウダークリニック」というレッスンです。
「ワンポイントレッスンとパウダーガイディング」を合わせた、NGSAオリジナルの内容で、
ニセコの環境を生かした、「パウダーを滑りまくるためのレッスン」となっています。

このレッスンを受講される方々は、最初はまったくパウダー斜面が滑れない方も多いのですが、
レッスンを受けることで、すぐに、自分達だけで、スキー場管理内の林の中のパウダーを満喫するようになります。

そうなると、レベルアップは早いもので、山頂を目指す人も出てきます。
それは、とても喜ばしいこと。

しかし・・・、

「もしかしたら、私たちが関わったお客様が、レッスンのあとに、山頂を目指すようになるかもしれない。」

「そして、もしかしたら、バックカントリーで事故に遭ってしまうかもしれない。」

「私たちがパウダーの滑り方を教えさえしなければ、そういった世界に入ることもなかったし、事故に遭うこともなかった・・・。」

そんなことを考えると、
「パウダーの滑り方を教えるのであれば、バックカントリーでの心構えもカバーする必要があるのではないか」、と思い始めたのです。

それが、3年前のことでした。

誰もが実践できる内容を伝えたい

それから、滑りを教えるプロとしての、バックカントリー教育というものを考えるようになりました。

現在、ニセコを仕事場として、日常的にパウダーと戯れている人間はたくさんいます。

そういった人たちが実践していること。
それらは、必ずしも、高度なスキルが必要な内容ではないことも多いです。

私たちは、雪崩の研究者でもないし、山岳ガイドでもありませんが、

ニセコを仕事場とする人間として、
「誰もが実践できる内容」や「実践することを通して、自分で自分を教育する大切さ」を
お伝えすることはできるのではないか?

そう考えています。

NBE project の夢

私たちの夢は、

「ニセコを利用するすべての人が、雪山での危険を理解し、
          マナーを守って、楽しく、安全に、パウダーを満喫すること」です。

そこでは、事故に遭わないように、それぞれが気をつけています。
限られたノートラック斜面を、みんなで分かち合っています。
バックカントリーでの滑り方も心得ているので、無謀な滑りをする人もいません。

たとえ事故にあっても、ほとんどの場合、それぞれで対処できるので、
救助を要請する必要もありません。

すべての人が、自分達で、セルフレスキューすることができるので、
万が一、雪崩が発生しても、近くにいる人みんなで、すぐにレスキュー体制に入ります。

そして、バックカントリー初心者には、まわりの人が、優しくサポートしています。

そんな安心感がある中で、
みんなが、それぞれ自分なりに、ニセコのパウダーを楽しんでいます。

確かに、現状はまだまだです。

危険を把握するための準備をしている横で、われ先にと、パウダー斜面に飛び込んでいく人も多くいます。
危険地帯で立ち止まって、記念写真を撮っている人もいます。

まだまだそんな状態ですが、
これまでの多くの方の努力によって、みんなの意識も少しずつ変わっています。

私たちも、そのひとつとして、このようなウェブサイトをきっかけに、

「自分自身を教育した人が、自分の周りの友人に伝えて、
             その友人が、また、その周りの友人に伝えていく」

そんな形で、水紋が拡がるように、ドンドン多くの人たちに伝わって、
そして、みんなで共通の意識を持って、その夢の世界を実現していけたらいいなと考えています。

できるだけ多くの人が、この波に乗ってくれたらいいな、と願っています。


 

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